健康な心と体を育む学校給食。子供たちの大好きな給食用食品をご紹介します。  
 
 
     
 炊き込みご飯といえば米料理のなかでも人気のある料理で、お米と一緒に具材を炊き込むものをいいます。関西のほうでは「かやくご飯」とも呼ばれており、この「かやく」とは「加薬」と書き、もともとは漢方薬、またはそれらの効果を高めるために加えていた漢方を指す用語でした。そこから、副材料が主材料を引き立てるという意味で使われるようになったのです。また料理に添えられる「薬味」も、もとは「かやく」と呼ばれており、同じ漢方の用語でもあります。

 この炊き込みご飯の始まりは、まだ米の収穫が十分でなかった頃、米を節約するためにいろいろな具を混ぜて食していたことからでした。奈良時代の「かて飯」と呼ばれる粟や麦、ひえなどを混ぜ込んだものがルーツと言われています。室町時代にはこの「かて飯」が米料理の一つとしてもてはやされるようになり、麦や栗、豆、野菜などを入れた「変わり飯」と呼ばれるものに。江戸時代になると「とり飯」や「かき飯」、「竹の子飯」などといった味や季節感、また地域の特色を楽しむ料理として次第に種類も増えていきました。

 米といえば日本人の主食ですが、世界でも様々な炊き込みご飯メニューがあります。インドでは、「バスマティ・ライス」という芳香の高い米を使って、スパイス(これは当然のようにカレーですね)や野菜を入れて炊き上げるインド風カレーピラフ「ビリヤニ」。スペインの「パエジャーラ」と呼ばれる専用のうす底のフライパンを使って魚介類や野菜などを一緒に炊き込む「パエリア」。またこの「パエリア」が原型になっているアメリカのルイジアナ名物である「ジャンバラヤ」はチリやハーブ、マスタード等を使ったちょっとスパイシーな味付けの炊き込みご飯です。

 おいしい炊き込みごはんを作るポイントとしては、調味料を使うときは米を十分に吸水させた後、炊く直前に加えます。また、標準的な水加減は調味料も含めて米の体積の10%ほどとなっています。入れる食材も固いものは最初から、柔らかいものは蒸らす直前など、投入するタイミングも具材に合わせるとさらにいいでしょう。季節を感じさせるご飯料理として、春には竹の子や山菜、夏には枝豆、秋には栗やきのこ、冬にはさつまいもなどを使って、季節折々の食材を楽しむことのできる料理です。

 
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