健康な心と体を育む学校給食。子供たちの大好きな給食用食品をご紹介します。  
 
 
     
 その昔、歌舞伎役者六代目尾上菊五郎が無名の役者に一言。
「大根は、うめえぞ。だが、おめえは大根にもなってねぇ」。

 大根役者…皆さんも、一度は聞いた事があると思います。元は歌舞伎用語で、演技力のない下手な役者の事を言いいます。江戸時代の客席からは、励ましの意味も込めて、慣れない役者には「大根!」と声が上がっていたそうです。その説は様々で、大根はどんなに食べても「食あたり」にならない…つまり公演があたらない。「大根おろし」…すぐに舞台から降ろされる。予備の役者の「ダイコウ」を「ダイコン」と言い間違えた為。さらには、大根の「白さ」と素人の「しろ」をかけてなどなど… 実に面白い説ばかりです。

 さらに英語圏では、大根役者を「ham(ハム)」と呼びます。その訳は、「amateur(アマチュア)」が訛って。下手な役者ほど、あのシェークスピアの名作「ハムレット」を演じたがるので、略して「ハム」。旅芸人などがメーキャップを落とすのに、ハムの脂身を使っていたから…と、こちらもユニークな説ばかり。

 ですが、本物の大根は栄養も豊富で、白い根の部分から葉っぱ、そして皮も食べられます。料理方法も、「おでん」などの体を温めるものから薬味までその調理方法は様々。なかでもおすすめなのが、焼き魚と一緒に食べる大根おろし。焼き魚の焦げには発ガン性物質が含まれているそうですが、大根おろしに含まれるオキシターゼがこれを弱めてくれます。ちなみに、おろすときは皮ごとでどうぞ。皮には高血圧や脳出血などを予防してくれる「ルチン」が含まれています。皮の部分の調理法として他には、キンピラなどにも向いていますよ。

 他にも葉の部分を毎日食べる事で、にきびや吹き出物を治しみずみずしい肌にしたりと、すばらしい栄養・効果を持っている大根。日本は世界の中でも生産・消費量が多く、種類も「青首大根」から「聖護院大根」「桜島大根」などと様々です。昔から、日本人の食卓にあった大根。まさに食卓の「名役者」ですね。
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