鐘を108撞くのは「人間の煩悩の数」といわれているのは有名です。煩悩とは貧(むさぼり)・瞋(いかり)・痴(無知)などといった人の心を汚し苦しめる感情や感覚をいいます。除夜の鐘以外では数珠の数も108で、同じように煩悩を消滅させる功徳があるといわれています。この108の数字についての由来はいくつかありまして、一つは、人間の体の六根といわれる眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)に、好(こう)・悪(あく)・平(へい)の三種をかけた18類に、浄(じょう)・染(せん)の2種類をかけ、最後に過去・現在・未来の三世をかけて108とする説。二つ目は、一年を表す月の数の12、その季節を表すために考えられた二十四節気の数の24、二十四節気をさらに細かくした七十二候(しちじゅうにこう)の72を足して108とした説。さらには語呂合わせで「四苦八苦を取り払う」として、4×9+8×9=108という説もあります。宗派などによっても違いがあり、一概にどれが本当の理由かは言えないようです。
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